四国中央市議会議員条例の一部を改正する条例についての反対討論
今日の日本社会は、大学を出てもその三割がまともに就職できない、4割近くがいつ失職するか分からない不安定雇用であり、社会保障は後退の一途をたどり、弱肉強食の風潮はますます高まる一方で、まさに金のない者には生きづらい社会へと進みつつあります。このような社会情勢の中では、市民感情として「真の議会改革が進まない」なかで、「定数を減らせ・報酬を削減せよ」、などの声が高まるのは理解できないことはありません。しかし、定数削減はよくよく考えますと、ますます市民の声が市政に届かない事に通じることであり、さらには幅広い人材が議会に出てくる門戸を狭めることにもなるわけです。定数削減が、「議員の身を切る」などとの表現もありますが、これは短絡的表現で実際は、「市民の権利を切っている」と言わなければなりません。私は、現在の定数28名は決して多くなく、これ以上の定数削減でなく、それより優先されるべきは、市民の付託に応えられる「真の議会改革」であると確信しています。
以上、定数削減の本条例案に反対の意見を申し述べて討論と致します。
- 2012.03.26 Monday
- 議会質問
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