地域の命綱・県立三島病院守ろう
『愛媛民報』2月8日付より
地域の命綱・県立三島病院守ろう
守る会が9375人の署名を知事に提出
産婦人科・耳鼻咽喉科・小児科再開を
「地域の命綱、みんなの力で県立三島病院を守ろう」――。県立三島病院を守る会(会長・小原朝彦生協宇摩診療所長)は1月29日、9375人分の署名を添えて加戸知事に、県立三島病院の存続と充実を要望しました。同会の要望は2回目で、署名総数は前回提出分を合わせると2万309人になりました。県が県立三島病院の今後のあり方を3月末までに決めることもにらんで要望したもの。
県立三島病院を守る会の薦田敏良事務局長ら会員6人が県庁を訪ねて要請しました。
日本共産党の三谷つぎむ、青木永六四国中央市議が会員として参加、佐々木泉県議が同席しました。
四国中央市の、ある開業医は、署名用紙を自分で増し刷りして署名を集め守る会に届けるなど、署名運動は市民のなかに大きく広がっています。
薦田事務局長が「前回第1次分約1万1000人分の署名を添えて要望しました。今回あらたに9375人分の署名を加えて提出します。四国中央市は約3万世帯ですが、2万を超える署名が集っています。この署名に示された市民の意思を受け止め、県立三島病院の存続・充実、救急医療体制の存続・充実をお願いしたい。県立病院5病院体制は必ず維持するという強い気持ちで取り組んでほしい」と要請しました。
三谷市議は「人工透析の担当医が3月末で退職すると聞いているが後任はどうするのか、産婦人科は四国中央病院にしかない。県立三島病院にもぜひ置いてほしい」、青木市議は「人の命を第一に考えれば、地域医療を香川県から新居浜市までの広域で考えるのは問題だ。四国中央市は東西に長く、国道11号線の渋滞も激しく救急患者が間に合わない事態も予想される。赤字だから病院を廃止するでは困る」と訴えました。
要請書は、▽救急医療体制の存続・充実▽休止中の産婦人科・耳鼻咽喉科の再開▽小児科の存続・再開▽必要な医師・看護師・職員などスタッフの確保――を求めています。
大堀保夫県立病院課長らは、「人工透析の泌尿器科の後任医師は確保する。産婦人科、耳鼻咽喉科の再開の考えはないが、小児科は外来の再開に向け調整をはかる。県立三島病院の今後については、県立病院機能・あり方庁内検討委員会で3月末までに結論を出す。多くの署名は県立病院への信頼感・安心感が込められたもので真しに受け止めている。要請の趣旨を十分理解し、知事に伝える」と答えました。
- 2009.02.16 Monday
- 永六通信
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